大分県教育委員会は、2026年度(令和8年度)入学者選抜より、県立大分豊府中学校の適性検査に英語リスニングを導入することを発表した。これにより、これまでの日本語による聞き取り問題は廃止され、英語による聞き取り問題が新たに出題されることとなる。
この変更は、文部科学省が2020年度から小学校3・4年生に「外国語活動」、5・6年生に「外国語」を導入したことを受け、英語教育の充実を図るためのもの。現在の小学校5年生が対象となり、小学校での英語学習の成果を適性検査で評価することが目的とされている。
大分県教育委員会は、「グローバル化やDXなど、将来の予測が困難な時代を生きる子どもたちには、世界に挑戦し、新しいものを作り出す創造力や、他者と協働しチームで問題を解決するための基盤となる力を総合的に育成する必要がある」とし、英語力の強化を図る方針を示している。
大分豊府中学校は、県内唯一の併設型中高一貫教育校であり、「創造的な知性と豊かな人間性、逞しさを備え、高い志を持って、国際社会でリーダーとして活躍できる人材の育成」を教育目標に掲げている。今回の英語リスニング導入は、同校が目指す生徒像に合致するものであり、グローバル人材の育成に向けた一歩といえる。
入試日程については、2025年12月8日から12日に出願を受け付け、2026年1月10日に検査を実施。1月16日に入学予定者を発表し、1月21日から27日までに入学意思確認書の提出を求める予定となっている。
大分県教育委員会のウェブサイトでは、英語リスニングのサンプル問題が公開されており、受験生や保護者が事前に内容を確認できるようになっている。これにより、受験生は新たな出題形式に対応するための準備を進めることが可能となる。
今回の変更は、大分県内の中学受験における英語の重要性を高めるものであり、今後の中学入試における英語の位置づけに影響を与える可能性がある。受験生や保護者は、最新の情報を常に確認し、計画的な受験準備を進めることが求められる。
参考リンク
大分県教育委員会「令和8年度大分県立中学校入学者選抜適性検査問題変更について」
https://www.pref.oita.jp/site/kyoiku/kenc-henkou-r8.htmls
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