こんちには。ワイズ進学会代表の山本です。
夏休みまであと1か月ということで、
今回は「夏休みの大学受験の英語対策」についてお話ししたいと思います。
個々の習熟度により、また目指す大学やどの模試に向けてなのかによっても異なりますが、大きく2つに分けてみます。
偏差値が60未満で語彙力が足りないと感じている人
英語ができない人の多くは覚えている単語の量が不足していることがほとんどですので、
単語力が身についてない方は、まず単語です。
単語というと「良い単語帳はどれですか?」とよく聞かれますが、学校で扱っている単語帳をしっかり仕上げてください。
私自身のお勧めの単語本はありますが、どの単語の本も、編集に尽力されていると思いますし、本の選別に労を費やすより、学校で確認テストをやる、塾でもやる、個人でもやるのにそれぞれ別のものを使ってはかえって効率が悪くなってしまいます。
同じ本を使って、何度も確認する頻度の高いものの方が、覚える可能性が上がると思いますので、色々と散財するより一つに絞って集中することを薦めています。
高3のこの時期で、単語の習得にかなりの時間を割くことは、今までの取り組みに問題があることは明白ですが、全受験生の多くがそうであるのが実情ではないでしょうか?
単語を覚えるのはいつ、どういうときがベストなのか?
それはいわゆる合間時間です。特に電車に乗ってる時間、バスを待ってる時間です。スマホを開いてネットをいつまでも見ていませんか?
そんな時間を英単語の暗記タイムにしましょう。
すっとカバンから取り出せるところに単語帳を忍ばせておく。もしくは単語帳のアプリをスマホで開く。
私が聞いた中では駅まで歩いて、歩調に合わせて音声で覚えるという人もいました。
お分かりの様に、“覚える人“はその人のやり方が整っています。
自分らしいやり方を作ってしまいましょう。
私は授業の中で高校1年の初めから、学校指定の単語本を使ってクラス授業の冒頭20分くらい、個別では10分くらい一緒に音読します。単語ごとに語源の解説を入れて覚え易くなるように努めます、そして学校でのテストの進捗に合わせて毎週読みます。頻度により身につく確率を上げたいからです。
そんな日々も高3のGW過ぎには終わりを迎えます。
高1から英単語を頑張ってきたなら、高3のこの時期はもう、そんな場合じゃなく、すべきことは他にたくさんありますし、「もう十分一緒に走ったよね、あとは自分たちで行けるよね!」ということです。
上で述べたことと矛盾しているようですが、この時期単語に懸命になることは実は全体的な戦い方として随分マズいことです。しかし、今現在、単語が身についていないのであれば、本来の実力より下回る点数を出すことになるでしょう。 単語力が不十分な人はまず、ここに取り組んでください。
偏差値60以上の大学を目指す、また個別試験(二次)に英語が試験科目にある方
次に偏差値60以上の大学を目指す、また個別試験(二次)に英語が試験科目にある方は、
個別試験の過去問への取り組み
を開始しましょう。正答率が高い方でも、なぜそれを選んだのか、そう判断したかを逆に質問すると、あやふやな返答になる場合が多いです。答えの根拠があいまいなままではたまたま合っていただけになってしまいます。この時期はまだ本番までに時間もあるので、量よりも細部の理解に努めることをお勧めします。
ここで大事なのは細かいことを質問できる人がいる、新しい知識・気づきを授けてくれる人がそばにいることです。それが数ヶ月後のステップアップにつながります。自分の中だけでサッと片付けてしまわないことです。もちろん、参考書などで自分で考えたあとにわからないときは学校の先生や塾の先生に質問して解決していきましょう。
共通テストが主な取り組みになる方は、10月末くらいまでは時間に縛られず、内容把握に努めてください。 着実に時を重ねれば重ねるほど、要領を得ていきます。
難関私大対策は文法も大事
中堅以上の私大がターゲットの方は、学校から配られている文法書をこの夏に再度、しっかり取り組む必要があります。 量が多いので自分1人では心許ないと感じる方は、質問できる、そして要領のよさを授けてくれる誰かを見つけましょう。コスパの悪い夏にならないことがポイントです。
最後に英検です。ご存知のように、英検も大学入試の加点対象として大いに注目を集めてますので、writingやspeakingでどのように取り組めばよいかが勝負の分かれ目ですよね。
日本人の両親の元に生まれ、日本でしか生活してない多くの方にとっては、speakingは最難関の課題ですね。 一般的にいう成績上位者もこの点に関しては苦労してますし、検定試験等で跳ね返されるのを多く見てきました。身近にいるネイティブの方、アプリの活用に努めてください。
ポイントは頻度だと思います。つまり単純に早くからの取り組みに努めてください。
みなさんの健闘を祈っています。
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