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【大学無償化2025最新まとめ】母子家庭や多子家庭の条件に要注目


はじめに

2025年度(令和7年度)から、政府の高等教育の修学支援新制度が大きく拡充され、特に「母子家庭大学無償化」と「多子世帯大学無償化」が注目を集めています。所得制限付きで支援を受けられる母子家庭世帯に加え、扶養する子どもが3人以上いる多子世帯は所得制限なく授業料・入学金が国の定める上限まで無償化されるため、子育て世帯の経済的負担が飛躍的に軽減されます。本記事では、対象となる世帯条件から支援内容、申請手続きまでをわかりやすくまとめました。


1.大学無償化制度(高等教育の修学支援新制度)の概要

大学無償化制度は正式には「高等教育の修学支援新制度」と呼ばれ、返還不要の給付型奨学金と授業料・入学金の免除・減額を組み合わせ、進学・在学を支援する仕組みです。2020年度に創設され、2024年度の対象拡大を経て、2025年度からは多子世帯向け支援がさらに強化されます。公立・私立の大学や短期大学、高等専門学校、専門学校の学生が対象となります。

大学無償化2025:令和7年度から多子世帯に所得制限なしでの無償化が開始

大学無償化多子世帯:子ども3人以上扶養する世帯全員が対象


2.支援対象となる世帯条件

2.1 母子家庭大学無償化の世帯条件

対象世帯:住民税非課税世帯の母子家庭・父子家庭、障害等により同等の低所得と認められる世帯

所得基準:4人世帯(親+本人+中学生)で年収約270万円以下が目安。準ずる世帯(年収約300~400万円未満)も一部支援対象

支援内容:給付型奨学金(満額~1/3)と授業料・入学金の免除・減額

2.2 多子世帯大学無償化の世帯条件

対象世帯:扶養する子どもが3人以上の世帯

所得制限:撤廃(所得に関わらず全額無償化)

対象学生:2025年4月以降の新入生だけでなく、在学中の2~4年生も含む

支援機関:文部科学省が認定する大学・短期大学・高専・専門学校


3.支援内容詳細

大学無償化の支援内容は大きく分けて「授業料・入学金の免除・減額」と「給付型奨学金」の2種類があります。

3.1 授業料・入学金の免除・減額(大学授業料無償化)

国公立大学:授業料年額上限約54万円、入学金上限約28万円まで減免

私立大学:授業料上限約70万円、入学金上限約26万円まで減免

※学部・学校種により上限額が異なる場合あり。進学先窓口で要確認

3.2 給付型奨学金(授業料無償化大学)

母子家庭等低所得世帯:世帯区分に応じ、満額~1/3支給

多子世帯区分:第Ⅰ~第Ⅳ区分(多子世帯)として給付額が設定

返還不要:学ぶ意欲を重視し、成績ではなく世帯状況で判定


4.申請手続きとスケジュール(大学無償化2025手続き)

大学無償化の申請手続きには「予約採用(進学前申請)」と「在学採用(在学中申請)」の二種類があります。それぞれ対象や申請時期、手続き方法が異なるため事前に確認しましょう。

4.1 予約採用(進学前申請)

対象:高校3年生および卒業後2年以内の者

申請時期:毎年3~4月

手続き:高校を通じてマイナンバーや家計状況を証明する書類を提出

選考結果:秋頃に「採用候補者決定通知」が届き、進学先大学で正式手続き

4.2 在学採用(在学中申請)

対象:大学等在学中の学生

申請時期:春(4月)・秋(10月)の年2回

手続き:進学先大学の奨学金窓口で申込書を受け取り、日本学生支援機構(JASSO)へオンライン申請

特例受付:2025年春、多子世帯向けの追加受付が実施される場合あり


5.注意点・Q&A

Q1. 大学無償化とは何ですか?

A.

高等教育の修学支援新制度は、返還不要の給付型奨学金と授業料・入学金の免除・減額を組み合わせ、経済的に進学・在学を支援する仕組みです。

Q2. 大学無償化はいつから適用されますか?

A.

制度自体は2020年度に創設されましたが、扶養する子どもが3人以上の多子世帯への所得制限なしの無償化は2025年度(令和7年度)4月入学者から開始します。

Q3. どのような世帯が対象になりますか?

A.

住民税非課税世帯の母子家庭・父子家庭や、同等の低所得と認められる世帯は、給付型奨学金と授業料・入学金の減免が受けられます。

扶養する子どもが3人以上の多子世帯は所得制限なく、国公立・私立大学等の授業料・入学金が支援限度まで全額免除されます。

Q4. 制度の対象となる学校はどこですか?

A.

文部科学省が認定した大学・短期大学・高等専門学校(4・5年生)・専門学校が支援対象機関です。

Q5. 申請方法と申請時期を教えてください。

A.

予約採用(進学前申請) は、高校在学中に3~4月に高校を通じて申し込み、秋頃に採用候補者決定通知を受け取ります。

在学採用(在学中申請) は、大学入学後に春(4月)・秋(10月)の年2回、大学の奨学金窓口を通じて日本学生支援機構へ申し込みます。

Q6. 申請に必要な書類は何ですか?

A.

申請時にはマイナンバー確認書類、住民票、家計状況を証明する課税(非課税)証明書などが必要です。

Q7. 成績要件はありますか?

A.

給付型奨学金は「学ぶ意欲」を重視し、成績ではなく世帯状況で区分を判断します。ただし、在学採用時に大学が独自に成績確認を行う場合があります。

Q8. 給付型奨学金は返還が必要ですか?

A.

いいえ、給付型奨学金は返還不要です。

Q9. 多子世帯の支援区分はどう分かれていますか?

A.

多子世帯は「第1区分(多子世帯)」から「第4区分(多子世帯)」として給付額が設定され、区分に応じて満額~1/3まで支給されます。

Q10. 制度対象校以外への進学でも利用できますか?

A.

いいえ、「高等教育の修学支援新制度」に認定された対象機関以外の大学等では利用できません。

Q11. 他の自治体独自支援と併用できますか?

A.

都道府県や市町村の独自支援制度と併用できる場合があります。重複支援の可否は各自治体・学校窓口にお問い合わせください。


6.まとめ

大学無償化制度を活用すれば、2025年から子育て世帯の学費負担が大幅に軽減されます。特に多子世帯は所得制限撤廃で最大支援が受けられる機会です。申請方法は「予約採用」と「在学採用」の2ルートですが、申請期間や必要書類を早めにチェックし、大学無償化2025手続きの流れを押さえておきましょう。


参考文献

・文部科学省HP,修学支援新制度に関する質問と回答(Q&A)(2025年5月21日時点)
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/1409388.htm

・日本学生支援機構「令和7年度からの多子世帯支援拡充に係る対応について」(2025年5月21日)
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/kyufu/kakei/r7tashikakudai/index.html

・進路ナビ「【大学無償化制度】2025年度から多子世帯に向けた大学無償化制度が開始!概要や利用方法とは?」
https://shinronavi.com

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