大分県教育委員会は2025年3月25日、令和8年度(2026年度)大分県立高等学校入学者選抜の実施日程を発表した。推薦入学者選抜は2026年2月3日(火)から、一般入学者選抜は3月10日(火)から実施される。
今回の発表は、来年度に高校入試を控える中学3年生とその保護者、そして各中学校の進路指導現場にとって大きな意味を持つ。受験までの具体的なスケジュールが明らかになったことで、志望校の選定や学習計画の見直しなど、入試対策の本格化が進むことが予想される。
推薦入試は例年通り2月上旬実施
推薦入学者選抜は、以下の日程で行われる。
- 出願期間:2026年1月20日(火)~1月23日(金)
- 検査日:2月3日(火)・4日(水)
- 合格発表日:2月6日(金)
推薦入試は、学力検査に代わって面接、小論文、実技などが実施され、志望理由や人柄、意欲などが重視されるのが特徴だ。県内の多くの進学校や専門高校において、一定の推薦枠が設けられており、特色ある活動をしてきた生徒や内申点の高い生徒にとっては大きなチャンスとなる。
一般入試は3月10日から実施、志願変更も2月に
一般入学者選抜(第一次選抜)については、以下のスケジュールが示されている。
- 出願期間:2026年2月13日(金)~2月19日(木)
- 志願変更期間:2月24日(火)~2月27日(金)
- 検査日:3月10日(火)・11日(水)
- 合格発表日:3月13日(金)
試験は筆記試験が中心で、国語・数学・英語・理科・社会の5教科が出題される。面接や実技を実施する学校も一部にある。志願変更期間が設けられているため、出願後に倍率や志望の変更が可能となっている。
前年度入試では倍率が1.02倍、人気校・学科には集中も
2025年度の入試では、全体で志願倍率は1.02倍とほぼ定員通りの出願数にとどまった。しかし、学科によっては1.5倍を超える人気も見られ、競争率の格差が広がっている。
たとえば、別府翔青高校の商業科では1.52倍と高倍率となり、情報科や衛生看護科、普通科の中でも上位進学校に人気が集中した。令和8年度も同様の傾向が予想され、受験生には志望校選定の際に十分な情報収集が求められる。
合格に向けて、今後のスケジュール管理が鍵に
入試の日程を把握し、今のうちから生活リズムや学習習慣を整えることが大切だ。
また、保護者にとっても、学校説明会やオープンスクールの日程と照らし合わせながら、子どもと一緒に進路を考える時間が必要だ。入試までの約8か月、情報収集と計画的な対策が合否を分ける鍵となる。
推薦と一般、どちらを目指すかの判断材料
推薦入試は主に内申点(評定)や課外活動、人物評価に重点が置かれるため、2年生の終わりから3年の1学期の成績が大きく影響する。また、部活動や生徒会活動などの実績も評価対象となる。
一方、一般入試は「当日の試験」が勝負となるため、模擬試験や過去問演習による得点力の強化が重要だ。両者の違いを理解し、自分に合った受験スタイルを見極めることが大切だ。
入試制度の今後の変化にも注目
文部科学省の方針により、全国的に高校入試の評価項目や出題傾向に変化が見られている。思考力・判断力・表現力を重視した問題が増え、暗記だけでは太刀打ちできない構成が主流になってきた。
また、大分県では今後もICTを活用した入試制度改革や、高大接続に配慮した評価方法の検討が進められている。中学生のうちから「学ぶ力」だけでなく「伝える力」や「探究する力」を育む必要性が高まっている。
まとめ:進路の主導権は「あなた自身」に
2026年度の県立高校入試は、既にカウントダウンを始めている。
受験は単なる「試験」ではなく、自分の将来に向けた選択の機会だ。
どの学校に進むか、何を学ぶか、どんな仲間と出会い、何を成し遂げたいか。
そのすべての始まりが、今この瞬間にある。
受験勉強はつらいこともあるかもしれない。けれども、目標を持ち、日々努力することは、必ず人生の財産になる。
この入試を、単なる通過点ではなく、自分を磨く大切な「舞台」として向き合ってほしい。
大分県教育委員会 高等学校入試関連ページ
https://www.pref.oita.jp/site/kyoiku/list21509-25206.html
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